Lilith(Anime Lilith)の人気シリーズの第一作目「対魔忍アサギ 完全版」の感想です。
※感想記事という特性上、多少のネタバレを含みます。
ジャンル | くノ一輪姦調教ADV |
原画 | カガミ |
シナリオ | 大東縛 |
発売日 | 2006年 9月 16日 / 29日 |
解像度 | 800×600(ハイカラ―以上) |
対応OS | Windows 8.1 / 10 |
VRAM | 推奨:16MB以上 |
CPU | Intel Celeron / Pentium Ⅲ 500MHz相当以上推奨 |
メモリ | 必須:64MB / 推奨:256MB |
基本販売価格 | パケ:2,100円 / DL:1,890円 |
エンド数 | 4 |
全クリまでのプレイ時間 | 約3時間 |
闇の存在・魑魅魍魎が侵食しつつある魔都・東京。
人魔の間で太古より守られてきた「互いに不干渉」という暗黙のルールも、人が外道に堕してからは綻びを見せはじめ、人魔結託した犯罪組織や企業が暗躍していた。
しかし正道を歩まんとする人々も無力ではなかった。
時の政府は人の身で「魔」に対抗できる集団・忍のものたちからなる退魔忍を組織し、人魔外道の悪に対抗したのだ。新月の闇夜―――
「ようこそ。政府の犬、対魔忍-アサギ」 ゴーストタウンと化した深夜の都心。 ビルとビルの間にある長細い人工公園、そこに立つ女二人。それを取り囲むような人影が数百。
一方――主人公・アサギは人魔外道を葬る政府の闇の機関-対魔忍のくノ一。一騎当千で知られる対魔忍の中でも最強の対魔忍として、敵対する人魔ともに恐れられていた。
一方――傭兵を集めて朧忍軍と称し、魑魅魍魎と結託する多国籍複合企業体・ノマドに与するくノ一。ノマドの日本における勢力拡大に大きな貢献をしてきた、かつては甲賀忍者の一派の頭領。
そして 数百の影は彼女が率いる朧忍軍の忍者たちだ。
つまりアサギは、数百の邪まなる刃に包囲され、絶対絶命の危機にあった。「朧忍軍の頭領、朧か? お前の悪行もこれまでだ」
「その通り。だがお前が私を突き止めたのではない! 私がお前を誘い出したのだ」
「………。甲賀忍者でありながら魑魅魍魎に与するとは恥を知れ」
「はん! 忍者がお上に仕えるなどいつの話! 対魔忍強しと言えども一人一人周到に抹殺してくれるわ」
「………」
「それともその豊満な肉体、弄り尽くしてからにしてやろうか!?」
「……死して先祖に詫びるが良い……」
「この人数で何を! バカめ!」アサギが数百の剣陣に哀れ倒されるかと思ったその刹那、闇に立ちはだかる朧忍軍数百名、それぞれの眼前にアサギが立ちはだかった。
同時に―――「忍法・殺陣華」
数百の血飛沫が同時にあがる。
無論、朧も肩口から両断されている。
そして数百のアサギの分身が一所に戻り、一つとなって、血で汚れた剣を払い鞘に戻す。「これがお前の忍法……!? 不覚……」
「私の前では多数は無意味。かえって慢心が死を招く」そういうとアサギは朧の首をはねてトドメをさす。
こうして彼女の任務は完了した。―――しかし、それはこの後に起こる壮絶な戦いの序章でしかなかった。人魔外道の魑魅魍魎が、気高きくノ一の心に、美しい肢体にその淫獄の魔手を忍び寄せる……!!
「対魔忍アサギ 完全版」公式サイト(Anime Lilith)より引用
https://www.lilith-soft.com/anime/product02
評価
- 世界観・設定(4):対魔忍と敵対派閥の関係性や裏社会のダークな面を精巧に作ってあると思う。
- キャラクター(4):世界観と、ハードな展開映えするビジュアル、強気な性格がマッチしていた。
- シナリオ(1):欲張りなのは承知の上で、ちょっと物足りない感じ。「もう少しだけ、展開欲しいなあ」という気持ち。
- Hシーン(1):これは単純に性癖のストライクゾーン外のシーンが多かっただけ。しかし、費用対効果は高め。
- サウンド(1):リリース当時は、今ほど音楽は重要視されてなかったのかな?って印象
合計:11点 評価:B
主要人物紹介
井河アサギ(いがわ あさぎ)CV:中瀬ひな
本編の主人公。ゲームは彼女の視点で動いていきます。
対魔忍の一人。人魔外道を葬る正義のくノ一。
両親を早くに亡くし妹と二人暮らし。 天才的な剣術と体術、人知を超えるスピードとこれまでの実績から退魔忍最強と目されている。
幼馴染・沢木恭介と恋仲で、亡き父・幽斎の反対を押し切り付き合い続けている。
何よりも任務を優先し修羅道を歩むくノ一にとって恋愛はタブーであることを承知しつつも、恭介への愛を捨てきれないでいる。
「対魔忍アサギ 完全版」公式サイト(Anime Lilith)より引用
井河さくら(いがわ さくら)CV:逢川奈々
主人公・アサギの妹。
活発で勝気な印象を受ける美少女。
姉思いの健気な一面を持つ。
アサギ同様、遺伝的に強力な忍者の能力を有しているが、まだその力は見習いのレベル。
自分に与えられた力を正義のために使いたいと、対魔忍になる事を希望しているがアサギに反対されている。しかしながら姉に隠れ修行を続けている。
「対魔忍アサギ 完全版」公式サイト(Anime Lilith)より引用
朧(おぼろ)CV:児玉さとみ
傭兵を集めて朧忍軍と称し、魑魅魍魎と結託する多国籍複合企業体・ノマドに与するくノ一。
ノマドの日本における勢力拡大に大きな貢献をしてきた人物で、かつては甲賀忍者の一派の頭領。
アサギによって一度は殺されるが、魑魅魍魎の肉体を借り、闇の闘技場<カオス・アリーナ>の館長として復活する。
復讐の燃える朧はアサギの所在を突き止めるとアサギの恋人・沢木恭介の身体を乗っ取り罠にはめる。
「対魔忍アサギ 完全版」公式サイト(Anime Lilith)より引用
感想
みなさんご存知の「対魔忍」シリーズの原点であるこの作品は、”凌辱”描写を詰め込んだ抜きゲ―です。
「対魔忍決戦アリーナ」や「対魔忍RPG」から対魔忍デビューをしたという人も少なくないでしょう。
僕も、そのうちの一人です。
本筋をよく知らないまま何となくでプレイしてたので、原点から再履修しようと始めた「対魔忍アサギ完全版」。
「結構、歴史のあるシリーズで、昔の作品だし、イマイチかもな」なんて思いながらプレイ開始しましたが、とんでもない!!
しっかりと練られた世界観と、アサギの強さや、年相応の若い女性としての魅力、うら若き乙女がひどいことをされてしまうという心地の悪さと、それに同居するエロス。
さまざまな要素が複雑に絡み合った、良質なエロゲがそこにはありました。
確かに、既に他のストーリー展開を「対魔忍RPG」などで見ているので、どこかで一度見たような展開があったことは否定できません。
それでも、「対魔忍」という世界の基盤がこの「対魔忍アサギ」であるというのがヒシヒシと伝わってきました。
「あぁ、ここから始まって今の対魔忍まで進化したのか……」
と対魔忍の長い道のりに想いを馳せることができ、内容以上のモノを作品から受け取ったような気がします。
ストーリーについて
展開はどうしても、一度見たようなモノで、驚きが欲しかったのは正直なところ。
しかし、それは僕が既に先の世界を見ているからに他なりません。
もし何の知識もなく、まっさらな状態で「対魔忍アサギ」をプレイしていたとすると、
「アサギは大丈夫か?これからどうなってしまうのか」
「さくらまでこんな目に……救いはあるのか?」
なんて凌辱の暗いドキドキと先の見えない展開への期待のドキドキを楽しんでいたことでしょう。
矛盾もストレスもなく、展開していくシナリオの質の高さが光っていたと思います。
Hシーンについて
期待を裏切らない、ゴリゴリのハード系凌辱ゲ―でした。
僕は、凌辱シーンとか平気な側なんですけど、そういうのが苦手だなって人にはキツイかもしれません。
(※そういう人は、「対魔忍RPG」をやろう!ハード系のHシーンばかりでなく、純愛寄りのHシーンが結構あってライトに対魔忍を楽しめるぞ!!鬼崎きらら先輩のコミュとかオススメ)
話が逸れましたが、本作に関しては、容赦ない凌辱が終始繰り広げられます。
僕も、最初の方の肉体改造とか輪姦とかは結構興奮しました。
やっぱ対魔忍といえば、肉体改造による感度UPとアへ顔晒すまで犯されるシーンは外せません。
加虐心をばっちりくすぐられます。
ハード系平気な僕ですが、どうしても性癖外のシーンがあり、評価を下げることになってしまいました。
それが、物理的に無理な挿入と触手プレイです。
本作だと、オーガ(凌辱作品のエース役者”オークくん”より狂暴なやべぇ奴)に犯されるシーンだったり、
ヒロイン全員で仲良く犯され、イキまくるラストだったりですね。
前者は、単純にツッコミどころに感じてしまい冷めちゃうし、後者は良さが理解できないんですよね……
僕の性癖に沿う、沿わないはあれど、凌辱モノとしては、一貫して堕ちることなく拒絶する女を無理矢理犯す!!って空気感が最後まであったところは凄く良かったと思います。
まとめ
とてもコスパのいい作品だと思います。
値段の割に、Hシーンは豊富だし、声優さんの演技も迫真、CGもエッチ。
「対魔忍」という世界観を知っていても十分に楽しめるでしょう。
欠点は、一切エロシーンに優しさが無く、プレイできる人が厳選されてしまうこと。
万人にウケるものではないですね。
しかし、厳選に見事耐えれた人には「対魔忍シリーズ」を隅から隅まで楽しめる素質があると思うので、ぜひ続編やスピンオフなどもプレイして欲しいです!